FXとアジア株
 19日水曜日はFOMC後の円売りでドル/円を始め軒並み高値圏で始まるも、金融機関に対する不安感は払拭されず、海外時間以降急速に円買いが加速。また金や原油など商品市況が続落した影響で豪ドル/円など資源国通貨が大きく売られ、週末休暇を控えてダウのもち高調整も強まったため円高の地合いが続きました。FX取引、FX初心者、くりっく365、FX口座開設、FX資料請求  ドル/円は前日のFOMC後のリスク志向を受けた円売りで、朝方100.44円まで高値を更新するも、その後に実需勢や利益確定の売りで99円台へ再び押し戻され、クロス円も同様に高値から反落。157円をタッチしていたユーロ/円が155円台へ下落した他、201円後半まで回復していたポンド/円も再び200円割れへ。日経が一時400円高となるなどアジア株が軒並み上昇したものの、欧州金融機関破綻のウワサなどが相次いで流れ、ドル/円・クロス円は午後にかけて軟調な値動きに。夕方に入ると急速にリスク回避の円買いが強まり、ドル/円が99円、98円と続けて大台を割って97.65円まで安値を更新した他、ユーロ/円も対ドルでの下落に引っ張られて154.04円まで安値を更新しました。また英イングランド銀行(BOE)議事録では今月の金利据え置きが7対2で決定され、利下げが2票と予想より多かったことからBOEの追加利下げ観測が強まりましたが、ポンド/円は195円後半まで安値を更新していた後であったため下落は限定的でした。ロンドン時間、円買いが一服すると概ね買い戻しが優勢となり、ドル/円はNY入りに発表された米モルガン・スタンレーの強い決算を受けて99円後半まで大幅に切り返し、ユーロ/円も156円台へ反発しました。一方ファンド勢が週末のイースター休暇をにらんで商品市場から資金を引き揚げたため、金などの商品相場が急落。豪ドル/円や加ドル/円などコモディティ通貨がつれ安となって下落し、豪ドル/円は90円前後まで下値を拡大しました。ダウも米系証券の評価損拡大観測や、商品の下落に合わせたポジション調整で下げ幅を200ドル以上に拡大し、ドル/円は98円半ばへ再び下落。ユーロ/円も154円前半へ下押しするなど終始軟調な値動きが続きました。FX  20日木曜日はドル/円が欧州序盤100円台へ戻す場面があったものの、NY時間にかけて急反落し行って来いの展開に。またユーロが対円・対ドルで大幅続落するなど円が幅広く買われ、ユーロ/円は151円台まで年初来安値を更新。ただNYダウが200ドル以上反発したため、引けにかけて円売りに反転しドル/円・クロス円とも買い戻しが優勢に。  東京時間は午前にドル/円が99円台へ乗せてきたものの、東京市場が休場の関係で全体的に値動きに乏しくユーロ/円は154円台でもみ合い、前日商品相場に連動して急落した豪ドル/円は90円台、加ドル/円は97円台で小動きとなりました。ただ海外時間に入るとドル/円を中心に買い戻しの動きが強まり、ドル/円はストップロスをつけて一時100.19円まで上げ幅を拡大。ポンド/円も強い英2月小売売上高を受けて198円台へ急伸しました。しかしドル買いは続かずNY入りに米新規失業保険申請件数が高水準を示すとドル/円は99円前後まで反落し、またユーロ/ドルの大幅反落を受けてユーロ/円が152円台へ大きく下値を拡大。米3月フィラデルフィア連銀指数が予想より改善を示すもドル買いは限定的で、NY中盤に米シティグループの人員削減計画やスイス大手銀の赤字決算見通しなどが報じられるとドル/円が98.44円、ユーロ/円が152円を割って151.67円まで年初来安値を更新するなど円が一段高へ。また商品相場の続落を受けて豪ドル/円が17日安値水準の88円手前まで下げた他、加ドル/円が96円を割り込んで17日以来の安値を更新しました。しかしダウが金融株を中心とした買い戻しで200ドル以上を示現したため結局はドル/円・クロス円とも安値から大幅に反発し、ドル/円が99円台を回復、ユーロ/円も153円へ切り返して引けとなりました。 FX  週末21日金曜日は前日の東京市場クロス円を中心に堅調な推移が続いたものの、海外時間になると欧州市場と米国株式市場が休場の影響で全体的に動意薄の展開となり、ドル/円は99.50円をはさんで小幅な値動きにとどまりました。  前日のダウ大幅反発を受けて、東京時間は円売り地合いが継続し、ユーロ/円が夕方に154.14円まで高値を更新。ドル/円も午後にかけて99.73円までじり高で推移しました。ただイースター休暇で欧州市場が休場のため海外時間に入ると円売りが一巡。ユーロ/円が153円前半へ押し戻される場面がありましたが、値動き自体は限定的でその後はこう着した展開に。NY時間も米国株式・債券・商品市場が休場となった関係で材料難からこう着しドル/円は99円半ばをはさんでもみ合いに終始しました。若干弱含みのポンド/円を除くと概ね前日終値水準で取引を終え、ドル/円は前週比10銭高の99.41円で引けています。 なお他の通貨の先週終値は ユーロ/円153.45円(前週比2.18円高) ポンド/円197.07円(前週比3.70円安) 豪ドル/円89.59円(前週比3.46円安) NZドル/円78.72円(前週比2.01円安) 加ドル/円97.05円(前週比3.64円安) スイスフラン/円98.51円(前週比0.89円安)となっています。 先週は米ベア・スターンズショックに週明けから市場が大揺れとなり、ドル/円が12年ぶりの安値95円台へ突っ込むなど円高局面がピークに達しました。18日FOMCは0.75%の大幅利下げを行い、市場では当初利下げ幅に失望するも、追加利下げ観測の台頭を好感してリスク志向が強まり株高円安が進行。しかしその後も金融機関の損失拡大観測や破綻のウワサなどが相次ぎ、また市場でもそうした憶測に飛びつく傾向は変わらず、週後半にかけて乱高下の展開が継続しました。そのなかでユーロは対ドルで1.59ドルの最高値を示現するも、FOMC後急速に調整売りが強まり、ユーロ/円ともに軟調な値動きとなりました。またイースター休暇を前に金相場を中心に商品市況からの資金引き揚げの動きが目立ち、それに連動する形で豪ドル/円や加ドル/円などのコモディティ通貨が下げ幅を拡大しています。ドル/円は17日月曜日に95.73円の安値示現後は下値を切り上げる堅調な戻り局面が続き、結局前週終値水準の99円前半へ戻して引けとなりました。 金融市場は依然として不透明感に包まれていますが、渦中にあったベア・スターンズ社が買収によって救済されるメドがつき、FOMCの景気支援継続の姿勢を受けて次回会合での0.50%の追加利下げ観測が織り込まれるなか、過度な混乱状態から徐々に改善しつつあります。24日に発表された米2月中古住宅販売件数は昨年11月分以来の前月比増加となり、伸び幅も11月分を大きく上回り昨年2月分の水準となりました。ただこれをもって米住宅市場の底打ち感や、米景気への楽観論が広まるとは考えにくく、米景気のスパイラル的な悪化が一時的に食い止められたと見るべきでしょう。とはいえ同指標が約一年ぶりの強い伸び幅を示したことから、これまでのように市場が米景気減速を過度に織り込むことは難しくなっているといえます。米景気の目先の改善を見極めるには26日の米2月耐久財受注や同新築住宅販売件数の発表を待つ必要がありそうです。FX 今週は米住宅関連・企業投資指標の他に、週末の米PCEコアデフレーターなどのインフレ指標の発表があります。今月の米CPIは伸び率ゼロを示したものの、市場では一時的な要因と考える向きが多く、引き続き原油高などを背景としたインフレ圧力に関心が集まっています。その他に米消費者信頼感指数などがありますが、ドルが反発局面にある現状では余程弱い結果でないかぎり、市場も反応しにくいと見られます。ユーロ圏では独3月Ifo景況指数が注目ですが、前回同指標が強含みユーロ景気の先行き懸念が後退した経緯があるため、今回の結果もまた改善傾向を示すとなると、ドルに対するユーロの優位性が蒸し返される可能性があることに留意したい。NZでは第4四半期GDPや貿易収支の発表が予定されています。特にGDPは前期比で強い伸びを示すと見込まれており、発表結果によるNZドル/円の振れに注意が必要です。日本では先週19日に福井総裁が退任となりましたが、その後の日銀人事でも次期日銀総裁が決まらず、金融当局のトップが空席という異例の状況が続いています。本邦指標は鉱工業生産速報値や週末の全国消費者物価指数(CPI)などがあります。  ドル/円は先週17日に95.73円と1995年8月15日以来12年ぶりの安値を示現しました。ただあまりに急激なドル安円高であったため、その後は行き過ぎ圏から急反発し、一時100円台を回復するなど堅調な戻り局面が続きました。底値をつけた観のあるドル/円相場ですがテクニカル的にも、週足での長大な下ヒゲや、ストキャスティクスで示された強気のかい離など、上向きを示唆する材料がそろってきています。反発相場が継続する場合、FX2月14日高値から3月17日安値までの下落分(108.60円→95.73円)に対する38.2%戻しの100.60円、半値戻しの101.40円辺りが目先の抵抗ポイントになります。特に101.40円は3月7日から14日までのレンジ下限になるため、戻り売りが強く意識されそうです。また21日移動平均線が102円前後まで下降してきており、上昇トレンドに回帰となるかこの水準での攻防が注目されます。なお急落の直後であるため、しばらくは上下に荒っぽい動きに注意したい。一方下値は19-20日の安値水準である97.60-98.40円が破られなければ短期的な上昇基調が続くと思われ、101円台を大きく突破するまでは100円の大台をはさんだレンジ相場が想定されます。ただ下値のメドとなる97.00-30円が破られる場合、再度底値試しが強まるため警戒が必要になります。今週の予想レンジは97.50-102.50円。